私は“書道の先生”です。手も足も墨で真っ黒にしながら、楽しく字を書いて暮らしています。

2020年4月、緊急事態宣言により外出自粛、日本中の学校は休校に。私の書道教室を休講することを決断。そのころ「オンライン硬筆」という言葉は、ネットでどんなに調べてもどこにも見当たらない学習方法でした。

大切な生徒さんを外出させたくない、でもこれまで頑張って身に着けてきた「書く習慣」は大切にしたい。生徒さんと会わずに字の稽古なんてできるのだろうか・・・教室を開いている身としては、教室で行う硬筆のおけいこに引けを取らない指導がオンラインでもできるのかが、ぜったいにゆずれないポイントでした。やる以上は、オンライン硬筆が、休講中の「その場しのぎ」になってほしくなかったのです。

やりたいことを形にするむずかしさ。前例のなさに苦労しました。ネットで調べてもやり方は存在しない、専門書もない。試行錯誤の末、私自身が生徒さんの前で字を書いている感覚と同じものをつかみます。教室の生徒さんにモニターをお願いし、保護者の方からご感想を頂き、次に一般のお子さんにモニターをお願いし、また保護者の方からご感想を頂き…みなさまの力をお借りして、今のオンライン硬筆の姿ができていきました。

はじめておけいこ後の子どもたちのノートを見せてもらった時は、涙が出るほどうれしかったです。それは、子どもたちの字が、教室でけいこした字と同じくらい上達していたから！家から出られない間、自分が毎日やってきたことに、はじめて〇をつけてもらったような気持ちでした。このころから、私のオンライン硬筆の活動を見た、国内外の書道の先生方から問い合わせが来るようになり、その先生方のサポートなどもさせていただけるようになりました。

レッツ・オーの「オンライン硬筆」は、オンライン学習＋習い事＋通信教育のメリットを集約した画期的な学習方法です。画面越しのけいこといえど、講師は教室でお子さんをお預かりするのと全く同じ気持ちで関わっています。子どもたちの字、笑顔、声色、姿勢からさまざまな感情を読み取り、指導に生かしています。いまは、私自身が対面の教室でのおけいこと両立しながら活動しているため、レッスンのコマが少ないのが現状です。しかしそれは、大勢に指導を行っている現役講師のけいこを、日本中・世界中の子どもたちに受けていただけるということでもあります。オンラインだけで硬筆を学び、書道コンクールで賞状を頂いてくる生徒さんも出てきました。レッツ・オーなら書道教室に通わないとできない、書道会認定の級・段位を取得することだってできるのです。

これからは、ユニークで優しい講師をお迎えし、レッスンのコマを増やしていけたらいいなと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

 

講師紹介

 

 

 

レッツ・オーのオンライン硬筆が新聞記事になりました

※書の美沼とは、私が主宰する書道教室(対面式)の名称です。